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実は一億円

更新日:2023年4月24日

実は、私がサロン・ドードンヌに出した、手をあわせてご飯を食べる作品は、パステルみたいなメゾチントの作品は、非売品表示だが、一億円。でした。

周りの作家さんと比較したり、知名度があるわけではないし、と、ネガティブな意見が飛び交いそうなので、価格の公開はしませんでしたが。。。

しかし、実は命がけのような作品でした。製作中、まさかの自分の最期の晩餐のような気がしていて、不気味でもありました。

はじめは、ただ、寒い中、温かい美味しいお米に梅干しを・・・という、シンプルな発想でした。白と黒が最も美しい食べ物はご飯、お米だと思ったのです。

そして、ご飯を表すアイコン、目印は、こんもりと器に盛られるお米。

こんもりと盛ることは、あまり日常ではないのに、盛るほうが、ご飯らしくみえるから。。。

しかし・・・

何か、・・・メメント・モリ、死とご飯。

骸骨のかわりに、ご飯を置いたかのような。。。

そして、まるで女性の乳房のようにも見える。

お母さん、産んでくれてありがとう。

そして、私のミイラの名は、英語でマミーになる。ママのマミーにも聞こえる。

そして、これは書いていいのかわからない。涙が出て来てしまう。

命がけ。

何故か危機を感じたのは、戦争の時代の、特攻隊の最期の食事にも見えて来たのです。若くして、特攻隊に選ばれた戦士たち。若かったので、ちょっとふざけて、ご飯を盛って、梅干しをのせて、女性の乳房に見立てて食べたのではないかと。。。

帰りの燃料はありません。。。

そして、母なる大地が育む食べ物。

感謝。


また、仏教の、宗派によるかもしれませんが、お米をこんもりと盛って、お箸を立てる形を作ることもある。仏さまの食べるご飯。

死での旅に、御浄土へ、お腹がすいては辿りつけないので、おなかいっぱいにして、おなかが空かないようにする、とか・・・。


母方のご先祖様で、兵隊さんの健康作りの為の体操を考案し、兵隊さんの手帳にその体操が載っている、という話を聞いたことがあり、何か感じるものがあったのかもしれません。


そして、東京オリンピックの開催を願って、国旗をイメージした食べ物。白に赤の。。。

ご飯と梅干しの作品、第2作目がこの作品です。

当時、開催がコロナ禍で危ぶまれ、殆どの展示会が中止になり、版画では、高知トリエンナーレだけが開催された、2020年でもありました。オリンピックは延期になりましたが。。。

作品のサイズは600×720mm。

2022年もコロナ禍で開催されるか危ぶまれましたが、無事開催されて、ほっとしました。


ギャラリーのオーナーと来た友人には、一億円と伝えたのは、なぜだかはそれが妥当だと思ったのです。なぜか、軽く思わない、違うものも出てきて・・・。

ブランド、価値観。何が高くて、何が売れる、売り買いになるのか。そんな事を今回の銀座という立地、一陽会のブランド、武蔵野美大のブランド(版画は学ばなかったですが)。。。色々思うことがありました。



 
 
 

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